Specialist Training
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血液内科・内分泌代謝内科の領域では、近年、テクノロジーの進歩を基盤に、新規治療法が次々と登場しており、エキサイティングな展開が続いています。一方、社会や個人における価値観の多様化を背景として、患者さんごとに治療目標は個別化してきています。そうした時代に対応できるよう、私たちは、瑞々しい豊かな人間性と深い科学的理解を併せ持ち、幅広く個別的な医療を提供できる総合内科医の育成を目指します。「人」は、生物的存在であり、心理的存在であり、社会的存在です。個々の患者さんが持つ多元的要素を全人的に理解し、患者さんそれぞれの診療の目標を設定します。そして、その治療ゴールを達成するために、私たちは、患者さんの心身を科学的な対象として冷静に捉え、客観的情報から合理的に理解し、最適な治療戦略をデザインします。
血液学、内分泌代謝学は、それぞれ血液細胞やホルモンを採血で客観的に把握することができ、患者の状態を適時的に数値で評価して、その方の人生観の中で、どのように最先端の治療を生かしていくか、をじっくり考えることができる診療フィールドです。そして、この専門分野の研修で得られる全人的診療のスキルは、専門診療のみならず、さらに多様性が増す総合診療・地域包括診療の領域においても生かされます。
血液内科の専門研修では、様々な血液疾患の病型に対する診断と治療を段階的にしっかりと経験していただくことで、最終的には、貧血などのcommon
diseaseのマネジメントから、難治性血液がんに対する最先端の移植・免疫細胞療法の実施まで、一人でマネジメントする能力が身につきます。
内分泌代謝内科の専門研修では、糖尿病、甲状腺、副腎、下垂体疾患など、様々な臓器に関連する内分泌疾患を経験していただくことで、Cushing症候群や先端巨大症などの専門性の高い疾患の診断やマネジメント能力だけでなく、内科医として全身を俯瞰して診る力が養われます。また糖尿病診療では、循環器内科、腎臓内科、眼科、外科など、多岐にわたる診療科との連携を通して、チーム医療の実践能力が向上し、専門領域以外の多様な疾患への理解も深まります。
こうした専門臨床研修を着実に進めていくにあたって最も重要なポイントは、それぞれの先生方が自ずと持たれている、興味や関心、将来の志望、得意なこと(と、ちょっと苦手なこと)、そしてwork-life
balance、に沿って、お一人おひとりのキャリアプランを一緒に丁寧に考えていくことだと考えています。
次のキャリアプランの項で、プラン例のいくつかをお示しします。多彩な希望に対応し、みなさんの大事なスタートアップの10年間をしっかりと支援していきます。
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